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『悪質ないたずら』

 最近、駐車場などの火災報知器が鳴らされる事件が相次いでいるんだそうです。
 そんな時必ずでてくる常套句が『警察では悪質ないたずらとみて調べています』ってやつ。大きな事件が起きると必ずでてくる模範・愉快犯(今回の和歌山ヒ素事件でもあったし、オウム事件の時にもさんざん異臭騒ぎがありましたよねえ。)、そんなのもみんな『悪質ないたずら』で片付けられてた。

 それだけならまだいいよ、公園にあった紙袋が爆発したのまで『悪質ないたずら』だって!!
 それ、いたずらの範囲かあ?

 一体なに?警察がそう言うの?悪質ないたずらとみて調べていますって?それとも、記者が勝手にそう書くの?で、被害者が出て初めていたずらじゃなくなるわけ?
 
 『いたずら』というのは、辞書などで引くと『ふざけて、無益なこと、あるいはよくないことをすること』(岩波国語辞典)なんて出てくるわけで、あくまでも『ふざけ』がベース。なんか楽しもうって心が根底にないとダメでしょう?それも、愉快犯がひとりで感じる『愉快』じゃなくて、みんなが感じる楽しさじゃないと・・・。だから、悪質ないたずらなんて、ありえない言葉。言葉の感じは『マイナス的プラス』みたいなもので、理解しづらいなあ。
 
 第一、『悪質ないたずらとみて調べています』じゃ、悪いことしたんだぞお!ってニュアンスがまったく伝わらないじゃん。しかも、『相手のビックリした顔を見てやろう』っていう犯人の目的を、腹いっぱい満たしてやってるのもいかんよ。だって、『悪質ないたずらとみて調べています』には、『さんざん振り回されましたが、くっそ〜〜ただのいたずらでした。でも誰がやったか一応調べてみます』っていう、やられた側の悔しい感情が折り込まれているんだから、犯人は楽しいと思うよお。思うツボだよね。
 しかもこの場合の『悪質な』は、犯人にはほめ言葉だろうなあ。
 
 なんらかの罪名がつくんだろうから、『刑法***条に違反する犯罪行為として調べています』とか『軽率な犯罪行為として』とかさあ、なにかしら『ふざけたつもりだろうけど、警察なめんなよ!』的メッセージを入れたいところなのよねえ。
 実際、夜中の『ハ〜ハ〜系』のいたずら電話には『やめてください!』は思うツボ。『ふ、別に?』みたいなクールな対応が一番効くもんね。『悪質ないたずらとみて調べています』じゃあ、『やめてください!!!』って怒鳴るのと同じだぜい!
 
 ところで、痴漢行為なども『いたずら』っていうのも、いかんよね!