イエローキャブ11/18

 みなさんが「ニューヨーク」と言ったときに一番最初に思い浮かべるモノはなんでしょうか?
 自由の女神、ヤンキース、野茂や吉井のいるメッツ、タイムズスクエアー、セントラルパーク、ウォール街…等々
 人によって様々でしょうが、私の場合はなんと言ってもイエローキャブです。出張などの帰りにニューヨークの空港を降り立った時、高層ビル群よりも何よりも、イエローキャブを見たときにニューヨークに帰ってきたんだなと実感します。
 その名の通り黄色の車体と、街の雰囲気が絶妙に解け合って、今や街にはなくてはならない存在です。
 ニューヨークに関する写真、映画、ドラマには必ずと言っていいほど登場します。その数はおよそ1万2千台。街の中心部を走っている車の半分がイエローキャブと言っても良いほど、街の至る所で見かけます。
 初乗り料金は日本の約3分の1。その安さとすぐに拾うことが出来る便利さで地下鉄とバスと並んで市民や観光客に親しまれています。以前は、「汚い」「運転が荒い」と悪評高かったイエローキャブですが、市当局が厳しい規制を課したため、きれいな車が多くなり、運転マナーもずいぶん改善されました。
 最近では日本車(ホンダのオデッセイ)やベンツのキャブも登場し話題を集めています。
 ニューヨークのタクシーの歴史は1900年頃までさかのぼりますが、黄色のタクシーが街を走り出したのは1960年代からだそうです。法外な料金を取るなど混乱していたタクシービジネスを整理し、他のジプシーキャブとの差別化を図るため、市がタクシーを認可制にし、車体を全て黄色に塗るように命じたのが始まりとのこと。 どうして黄色なのか私が調べた限りでは分かりません。こちらのスクールバスが黄色いことから想像するに、一番目立つ色だったからではないでしょうか?理由を知っている人はぜひ教えて下さい。
 先日びっくりしたことがありました。日本人のドライバーに出くわしたのです。取材は断られましたが、その人によると日本人は2人いるそうです。ドライバーの国籍は60カ国以上。約半分のドライバーはアフリカ出身、アメリカ出身のドライバーは1割ほどです。
 ニューヨークの地理をほとんど把握していないドライバー志願者のために、20時間の講義を受けることが義務づけられたのは1983年の事です。
 手軽な乗り物イエローキャブもこれから始まるクリスマスシーズンだけは全く別物です。
 寒いことに加え、大勢の観光客が訪れること、それにみんなの財布のひもがゆるんでいることもあってキャブを捕まえるのは至難の業。一年で一番華やかなクリスマスシーズンは、最も移動が難しい時期でもあります。